今回は家庭用のアイスクリームメーカー「ハピクリーム」を買ったのでレビューします。
- 機械の使い心地
- 手入れの面倒さ
- うまく作るコツ
- 作ったアイスの味
- 試行錯誤の末にできた節約かんたんレシピ【追記】
などなど。
購入を考えている人の参考になれば幸いです。
ちなみにアイスクリームメーカーを買うのは人生で二度目です。
私が子供のころに、どんびえという手動のアイスクリームメーカーがありました。
当時CMが流れまくったヒット商品で、特徴的な名前なので覚えている人も多いんじゃないでしょうか?
親にねだってどんびえを購入してもらった私も、いい気になってぐりぐりとアイスを量産していました。
出来上がるアイスは素朴ですがそれなりに美味しかった記憶があります。
ただどんびえには、デカくて邪魔という大きな欠点もありました。
冷凍庫に常に入れっぱなしにはできないので、思い立ってすぐにアイスが作れない。
なおかつ手で回すのも面倒になってだんだん使わなくなってしまいました。
その点、ハピクリームは細身なので夏の間くらいは入れっぱなしにできそうです。
電動で回ってくれるところも面倒くさがりの私には魅力です。
そこに期待して購入してみました。
ハピクリーム(DIC-19)基本情報
ハピクリームぶっちゃけどうなの?
と購入を考えている人が気になりそうな点をピックアップしました。
★購入価格と販売店は?
値段:3218円
購入店:ビックカメラ.com
新製品なので購入時にはここしか売ってませんでした。
いまはamazon・楽天でも普通に売っていますね。
値段もあまり変わらないようです。
★冷却必要なの?
コンプレッサー無しなので冷却が必要です。
冷凍庫で10時間冷やします。
★冷却容器だけのサイズは?
実測で直径10センチ・高さ12.5センチでした。
ウエットティッシュのボトルより一回り小さいくらいのサイズ感です。
★電動式?
撹拌は電動なので手回しの必要はありません。
ただ電源コードの長さは1.2mしかないです。
キッチン周りにコンセントがないと延長コードがいるかも。
★組み立て難しい?
フタ・羽・冷却容器の3パーツしかないので組み立て・分解は簡単です。
羽はフタの穴に挿すだけ。
フタは冷却容器に乗せるだけ。
★レシピ付属してる?
説明書に簡単なレシピが10個ありました。
基本はどれも同じなので、バニラがうまく作れれば応用はいくらでも効きそうです。
豆乳アイスのレシピもありましたよ。
★アイス作りにかかる時間は?
材料の準備に5分。
混ぜるのに10~15分(自動)。
盛り付けに2分。
合計20分くらいですね。
★駆動音は音うるさい?
動かすとそれなりに音はします。
電動歯ブラシくらいの音量です。
★一度に作れる量は?
レシピでは2人ぶんになっていますが、実質はちょっと多めの1人ぶんしかできないです。
これじゃ子供2人だと物足りないです。
連続で作るのも難しいので一人用マシンとして考えるべきですね。
★アイスの材料費は?
牛乳900mlで204円。
生クリーム200mlで365円。
バニラエッセンス28mlで180円。
卵が2個で約20円。
これをアイス1回ぶんにすると約152円になります。
80%くらいが生クリーム代ですね。
生クリームをホイップクリームにすれば90円くらいにできます。
★日本製?
中国製でした。
★洗うの面倒くさい?
冷却容器と羽は丸洗いできるので手入れは簡単です。
ですがフタはモーターがあるので水洗い不可。
布巾やティッシュで拭くしかないのでこれがやや面倒くさいです。
【追記】
うまく作ればフタはほとんど汚れないことが判明しました。
1滴2滴つくくらいなので布巾で軽く拭くだけで十分。
最初にドジってめちゃ汚れたので勘違いしました。
【ハピクリームの使い心地】実際にアイスを作ってみた
冷凍庫のすみで冷却容器を10時間ほど冷やします。
入れてみるとやっぱり小さいのがわかります。
説明書には「周りに何も置かない・温度設定は強」と書いてありましたが無視。
こんな置き方でも普通に冷えました。
ただし冷却液が入っているので横にするのはダメです。
- 卵黄2個
- 砂糖大さじ1.5杯
- 生クリーム70ml
- 牛乳20ml
- バニラエッセンス3滴
まずタマゴと砂糖を混ぜてからクリーム・牛乳・バニラを加えます。
で、全体を泡立て器でよく混ぜます。
菜箸でちゃちゃっと混ぜるだけじゃダメ。
とくに卵黄を完全に散らさないと容器内でかたまって回転が止まります。
実は1回失敗しました。
どうせ中で混ざるだろうと適当にやったら黄身がガチガチになりました。
これだと羽が回りません。
フタはへこみを容器の出っ張りにあわせてのせるだけ。
ひねって固定したりはしません。
冷凍庫から冷却容器を取り出したら、材料を入れる前に一度フタを閉めるシミュレーションをしておいたほうがいいです。
とにかく速度重視なので。
ぶっつけ本番だとたぶん焦ります。
材料を容器に流し込んでフタをのせます。
フタをのせたらスイッチオン。
この作業は10秒以内に済ませたいです。【超重要】
ボウルに材料がちょっと残るとか気にしちゃダメ。
もたつくと容器にこびりつくアイスが増えます。
フタが固定されていないのでスイッチを入れると少し縦揺れしますが、仕様なので心配無用です(※メーカーに問い合わせ済み)。
フタを押さえたくなりますが羽が破損する可能性があるのでやめましょう。
レシピだと15~20分混ぜることになっていますが、本当は途中で様子を見ながら作るほうがいいらしいです(※これもメーカーに確認済み)
アイスは柔らかく仕上がります。
長く回転させても硬くすることはできません。
今回は10分ちょっとでいい感じだったのでこれで完了にしました。
羽と容器についたアイスをこそげ取るのに、プラスチックのスプーンがあると便利です。
鉄のスプーンだと容器に傷がつくのでよくありません。
うまくいってもこのくらいは残ります。
多少はこそげ取れますけどね。
この汚れがあるので連続稼働はたぶん無理です。
ハピクリームで作ったアイスの味
作ったアイスの味の感想です。
新しいアイスに挑戦したらここに追記していきます。
バニラアイスクリーム
上の手順で作ったバニラアイスです。
90点。
濃厚で美味しいです。
市販のアイスより柔らかくて口どけはかなりいいです。
硬いのが好きなら冷凍庫でしばらく冷やしておくと調整できます。
卵黄を2つも使っているのでタマゴ風味が濃い。
バニラもばっちり効いていて、牧場でアイス食べてる気分になりますね。
次は安価なホイップクリームで作って味をみたいです。
★ホイップクリームでも可能
値段の安いホイップクリームでも普通に作れました。
味もそこまで変わりませんよ。
若干口どけが落ちるくらい。
ホイップの風味が苦手な人は牛乳の割合を増やすといいです。
レシピだとクリーム7:牛乳3の割合ですが、6:4や5:5でもアイスになります。
牛乳が多くなると油っぽさが抑えられてさっぱり風味になります。
チョコレートアイス
バニラエッセンスの代わりにチョコレートシロップを使うとチョコアイスが作れます(レシピあり)。
似たようなものかなと安売りしていたチョコホイップを使ってアイスを作ってみました。
これで材料費はアイス1回ぶん70円ほど。
- 卵黄2個
- 砂糖大さじ1.2杯
- 生クリーム70ml
- 牛乳20ml
作り方はまったく同じです。
チョコホイップに砂糖が入っているので大さじ1.2に減らしました。
う~ん、70点。
アイスとしての出来は悪くないけどチョコレートの味が弱いです。
薄いココアというか……チョコ風味がまろやか過ぎます。
これだと卵黄の香りがはっきりするバニラのほうがいいかな。
完成度の高いチョコアイスにするには、レシピ通りビターなチョコシロップを使うほうが良さそうです。
ビターなシロップは高いですけどね。
【オススメ】節約バニラソフト(風)アイス
付属レシピにはないオリジナルのアイスです。
何度か失敗を繰り返して、自分なりのベスト配合ができたので紹介します。
味・コスパ・作りやすさのバランスはかなりいいと思います。
ハピクリーム買ったけど失敗ばかり…。
材料に無駄が多くて作る気しない…。
という方はチャレンジしてみてください。
★全卵バニラソフト
- 全卵1個
- 砂糖大さじ1.5杯
- ホイップクリーム50ml
- 牛乳40ml
- バニラエッセンス3滴
全卵を1つだけ使います。
白身が膨らむので牛乳とクリームの合計は90mlにしておきます。
これで材料費は全部で65円くらい。
贅沢にいくなら生クリーム使ってもOKです。
ホイップ50+牛乳40+バニラ3滴
を計量カップで用意。
浮いている茶色いのは汚れじゃなくてバニラっす。
砂糖大さじ1.5杯とタマゴ1個を混ぜます。
白身のどろっとした塊がなるべく少なくなるように混ぜます。
こんなもんか。
ここに計量カップのクリームを加えてさらにまぜまぜ。
で、これをハピクリームに入れますが、卵黄バニラほどあわててスタートさせなくても大丈夫です。
白身入りだと固まるスピードがちょっと遅いので。
感覚ですが、卵黄バニラが制限時間10秒だとすると全卵バニラは20秒くらいは猶予があります。
で、機械を12~15分ほど回すと…。
こんな感じで固まったら完成です。
今回はたいしたことないですが、白身が結構ふくらむこともあります。
このレシピのいいところは、へばりついたアイスを落としやすいところです。
ただでさえ少ないアイスなので少しでも無駄を減らしたいですからね。
プラスチックのスプーンでこそいだらこのレベルまで落とせます。
卵黄バニラよりだいぶマシになっています。
出来上がりはこんな感じです。
白身が膨らんでふわっとしたソフトクリームっぽい口当たりになります。
味はさっぱり系のアイスです。
牛乳の割合を増やすとシャーベット感が出ます。
ホイップを増やせばクリーミーに。
この辺は好みで微調整してください。
★白身を使う長所は多い
このレシピのメリットは5つあります。
- 材料費が安い。
- 白身が余らない。
- 白身が膨らむのでちょいボリュームアップ。
- 固まり方がスローで失敗が少ない。
- 機械についたアイスが落としやすい。
デメリットは濃厚な味を出しにくいことですね。
白身で全体が薄まるのでどうしてもマイルドな風味になります。
それでも作りやすさやコスパを考えると全卵使うのがおすすめです。
濃厚バニラはたまにでいいかな、という感じ。
私は最近、この全卵バニラばかり作っています。
ハピクリームのメリット・デメリット
使ってみてわかったハピクリームのメリット・デメリットです。
メリット
★冷却容器のサイズが小さい
冷凍庫のスペースをあまり取らないのはありがたいです。
とくに細身なのがイイ。
背が低くても太いと邪魔なんですよね。
電動メーカーでは最小だと思います。
★電動で回る
手で回す苦労を知っている身としては電動は楽でいいです。
10分以上を手動で回すのはダルいっす。
★組み立て・分解がシンプル
単純な構造なので扱いは簡単です。
手入れも楽な方だと思います。
他のアイスメーカーだと分解に手こずる口コミもあるので。
★タイマーがない
本体にタイマーが無いのを不便に感じる人もいそうですが、私はいらないと思います。
キッチンタイマーで十分だしシビアな時間調整も必要ないので。
大きくなったり値段が上がったりするくらいなら付属品は少ないほうがいいかなと。
★デザイン
魚雷みたいなデザインは気に入っています。
あまりアイスマシンっぽくないのがいいです。
★添加物なしのアイスができる
ハピクリームだけのメリットじゃないですが、やはり混ぜ物なしのアイスはウマい。
添加物上等の私でさえそう感じるので、食育に真剣な人にはいいと思います。
デメリット
★一度に作れるアイス量が少ない
コンパクトが売りなので一度でできるアイスは少ないです。
サーティワンでいうとキングサイズより少し多いくらい。
1人なら十分ですが2人だとやや物足りないです。
3人だと絶対足りないです。
★こびりつく材料が気になる
アイスマシンの宿命ですが、どうしても容器に凍ったアイスがこびりつきます。
こそげ取って食べるにも限界があります。
それは仕方ないとしても、アイス量が少ないので残って無駄になる割合が多く感じてしまいます。
これは小型アイスメーカーならではの弱点だと思います。
【追記】
作業を手早くすることでこびりつきを少なくできました。
さらに白身入りアイスならこびりつきも取りやすいです。
★電源コードが外せない
収納のことを考えるとコードが外せたほうがうれしいですね。
紛失のリスクを考えると取れないのも悪くはないですが。
まとめ
期待していたコンパクトさ・使いやすさには満足です。
結果的には買ってよかったと感じています。
何回か作ってアイス作りに慣れてきたので余計にそう思います。
少量でいいので手作りアイスを食べたい。
でも手で混ぜるのはダルい。
という人にはおすすめです。
ネックはやはりできるアイスの少なさです。
一度に2人分以上を作りたいなら他の機械を選んだほうがいいと思います。
コメント