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微糖と低糖の違いって何?カロリーの高い缶コーヒーはこいつだ!

缶コーヒーいろいろ

缶コーヒーにはたくさんの種類があります。

微糖・低糖・甘さひかえめ・糖類ゼロ…。

できるだけ糖分やカロリーが少ないものを選びたくても、これだけ表記が多いと迷ってしまいますよね。

今回はわかりにくい缶コーヒーの表現の違いについて解説します。

あわせて現在販売されている主な缶コーヒーのカロリー比較もしています。

低カロリーコーヒー選びの参考にしてくださいね。

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微糖も低糖も昔は基準なし?

  • 微糖も低糖も糖分控えめも明確な基準はない。
  • メーカーが勝手につけている意味なし表記。

ネット上にはこのような意見もありますがそれは昔の話です。

現在は法律が厳しくなって、それぞれ表現できる基準が決まっています。

 

 

食品の表現は食品表示法で決められている

私たちが安心して口にできるように、食品にはその安全性や機能性に関する表示をしなければいけない決まりがあります。

この法律を食品表示法といいます。

いかにも古くからありそうな法律ですが、公布されたのは2013年6月とかなり新しい法律です(施行は2015年4月1日から)。

 

それまで食品の表記義務は、JAS法・食品衛生法・健康増進法によって決められていました。

複数の法律をまたいでいて、それぞれ所轄の官庁も違うので非常にわかりにくいものでした。

昔は栄養表示なんてほとんどありませんでしたが、食の安全や健康意識が高まるにつれて、建て増し住宅のように法律が作られていったんですね。

なので食品表記の決まりがあちこちの法律に散らばっていたんです。

しかもメーカーの自主性に任せている部分もあって、表記は製品ごとにかなり差がありました。

それを正すため、食品表記だけのわかりやすい法律として一元化したのが食品表示法です。

 

微糖は栄養強調表示

微糖や低糖という表現は、食品表示法の栄養強調表示に分類されます。

コーヒーによくある、糖類ゼロ・糖分控えめ・ノンシュガー・カロリーハーフ・糖分30%カットのような表現もすべてこの栄養強調表示になります。

 

栄養強調表示とは、大事な成分が多く入っていたり摂り過ぎが気になる成分が少ないことを表示するための基準です。

多いことを売りにされやすいのは、食物繊維・カルシウム・亜鉛・ビタミンC・葉酸など。

少ない方は、糖類・ナトリウム・熱量・脂質などがあります。

 

かつての法律ではこの栄養強調表示の基準があいまいだったので、微糖も低糖もメーカー独自の基準で付けられていました。

ですが、食品表示法になって栄養強調表示のルールも改善されました。

今では基準値をクリアしていないと強調する表記はできません。

昔はあてにならなかった「ビタミンCたっぷり!」「塩分控えめ」の文字も、今ではある程度は信用できるということになります。

 

 

いまの微糖・低糖の基準は?

缶コーヒーの表記は糖分に関することが主なので、少ないことを強調する表記になります。

実際にコーヒーに使われる表現はたくさんありますが、法律では3種類に分けられます。

 

 


〈画像は楽天へのリンクです〉

■含まない旨

表現例:無糖・ノンシュガー・シュガーレス・糖類ゼロ・砂糖不使用

基準値:100ml中に糖類0.5g以下

糖類が限りなくゼロに近い、ブラックコーヒーや人工甘味料入りの缶コーヒーです。

厳密な決まりではないですが、

無糖=ブラック

それ以外=人工甘味料・ミルク入り

と棲み分けされています。

ブラックはほぼゼロカロリー(5kcal以下)ですが、糖類ゼロ・シュガーレス・砂糖不使用のコーヒーは多少カロリーがあります。

ミルクのカロリーがあるからです。

 

 


〈画像は楽天へのリンクです〉

■低い旨

表現例:低糖・微糖・糖分控えめ・糖質カット

基準値:100ml中に糖類2.5g以下

糖類の少ないコーヒーがこの基準です。

少なめの砂糖に人工甘味料をプラスして甘さを補っている物もあります。

微糖や低糖もこの「低い旨」基準に含まれます。

法律的には微糖・低糖の表現に差はありません。

 

 


〈画像は楽天へのリンクです〉

■低減された旨

表現例:糖類60%オフ・砂糖3g減・糖分ハーフ

基準値:100ml中に糖類0.5g以下+比較対象品を明記

他商品との落差で糖類の少なさを強調する表現です。

この表現をする場合は、比較した商品を明記しなければいけません。

さらに糖類0.5g以下という低い旨の基準もクリアしないとダメ。

なので微糖と並べて表記されることが多いです。

たいして低糖じゃないのに、メチャ甘いコーヒーと比べて「◯%オフ!」とごまかすのはルール違反ということですね。

 

★低糖缶コーヒーは絶滅危惧種!?

過去にはたくさん存在した低糖コーヒーですが、今ではほとんど見かけなくなりました。

とくに缶コーヒーでは皆無です。

ボトルコーヒーでいくつか残っているくらいですね。

これは微糖と低糖の文字から受けるイメージの違いが理由だと思われます。

「微」と「低」を比べるとどうしても微糖のほうが糖分を少なく感じます。

それなのにクリアしなければいけない基準値は同じ。

ならメーカーとしてはよりイメージがいい方を使いたくなりますよね。

 

「甘さひかえめ」は基準なし

コーヒーに使われる表現で甘さひかえめだけは食品表示法の基準がありません。

甘さひかえめは味覚の基準とされているからです。

味覚を明確な数値で計るのは難しいので基準値がないのです。

 

いってみれば、微糖や糖類ゼロとはジャンルの違う表記です。

カロリーや糖類を気にして選ぶなら、甘さひかえめ表記は参考になりません。

 

 

食品表示法については以下を参考にさせていただきました。

食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)

食品衛生の窓「栄養強調表示」

 

缶コーヒーのカロリーランキング

微糖・甘さひかえめ・普通のコーヒーではどのくらいカロリーが違うのか?

比較のために主要缶コーヒーのカロリーを並べてみました。

ちなみにブラックはすべて0kcak表記なので除いてあります。

 

※カロリーは100mlあたりの数値です。

※表はカロリー順に並べ替えできます。

 

甘いゼロ系コーヒー

名称カロリー
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド カフェオレ砂糖不使用
18
ワンダ エクストラショット(糖類ZERO)
11

ゼロカロリーの基準には収まらないけど、微糖よりも低カロリーの缶コーヒーです。

カロリー数は10~15が主流です。

一時期ゼロ表記が流行りましたが、微糖とあまり差がないので今は少数派です。

 

 

微糖・カロリーオフ系

名称カロリー
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド 至福の微糖21
ジョージア ザ・プレミアム 微糖21
ジョージア アイスコーヒー(微糖)18
ポッカコーヒー厳選微糖19
ポッカ アロマックスカリビアンブレンド微糖17
ポッカ カフェ・ド・クリエ フレンチカフェオレ微糖22
ボス スペシャルファイブブレンド 微糖20
ボス 贅沢微糖20
ボス THE CAN COFFEE 俺の微糖20
ダイドーブレンド コク深微糖 世界一のバリスタ監修26
ダイドーブレンド デミタス微糖33
ダイドーブレンド デミタス甘さ控えた微糖32
ダイドーブレンド コーヒー鑑定士アイスコーヒー21
キリン ファイア 挽きたて微糖15
キリン ファイア カフェオレビター(微糖甘さひかえめ)22
ワンダ 金の微糖19
UCCブレンドコーヒー 微糖14
UCCブレンドコーヒー カフェ・オ・レ(カロリーオフ)14

現在の缶コーヒーの主役はこの微糖系。

各メーカーが最も力を入れているラインナップです。

基本カロリーは20前後ですが商品ごとにかなり差があります。

ダイドーのコーヒーは微糖でもカロリー高いですね。

 

 

甘さひかえめ系

名称カロリー
ポッカ アイスコーヒークリーム入り29
ボス 地中海ブレンド19
キリン ファイア 冴えわたるキリマン28
キリン ファイア エクストリームブレンド30
キリン ファイア アイスコーヒー28
ワンダ アイスマウンテン22

甘さが少ないのを売りにした缶コーヒーです。

甘さひかえめ表記がないものもあります。

カロリーは30弱ほど。

微糖基準には入らないけど甘味料が少なくすっきりした味です。

微糖の甘ったるさが苦手な人向けですね。

夏限定のアイスコーヒーなどはこのタイプが多いです。

 

 

ノーマル系

名称カロリー
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド35
ジョージア ザ・プレミアム37
ジョージア ザ・プレミアム スペシャルエディション38
ジョージア オリジナル34
ポッカコーヒーオリジナル39
ポッカ アロマックス プレミアムゴールド34
ポッカ アロマックス ブレンド34
ボス レインボーマウンテンブレンド35
ボス THE CANCOFFEE至福の一服32
ダイドーブレンドコーヒーオリジナル36
ダイドーブレンド Mコーヒー39
キリン ファイア くつろぎブレンド33
キリン ファイア オリジナルロースト モカブレンド34
ワンダ モーニングショット34
UCCミルクコーヒー41
UCCブレンドコーヒー22

いわゆる普通のミルクコーヒーです。

カロリーは35kcal前後。

ただロング缶は量が多いのでトータルカロリーも高め。

 

 

カフェオレ系

名称カロリー
ジョージア ザ・プレミアムカフェオレ43
ジョージア カフェ・オ・レ47
ボス カフェオレ44
プレミアムボス ザ・ラテ47
ポッカサッポロミルクカフェ43
ワンダ 特製カフェオレ40
キリン ファイア 贅沢カフェオレ43

一番高カロリーなのがカフェオレ系です。

砂糖ミルクたっぷりなのでほとんどが45kcal前後あります。

 

 

巨大・激甘系

名称カロリー
ダイドーブレンド アメリカンコーヒー(350ml)35
ジョージア マックスコーヒー50

アンチロカボ、カロリー上等の時代に逆行したコーヒー。

甘いデカい。

 

 

まとめ

  • 2013年以前は微糖・低糖の基準はあいまいだった。
  • 現在は微糖・低糖は100mlで糖類が2.5g以下。
  • 微糖・低糖に差はない。
  • いまは低糖缶コーヒーはほとんどない。
  • 甘さひかえめに糖類量は無関係。

微糖と低糖に明確な差はないんですね。

なんとなく低糖>微糖のイメージがあるのは、かつて基準がなかった頃にメーカーが勝手に表記していたコーヒーの記憶があるからでしょう。

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