風が語りかけます……オマエいい加減に十万石まんじゅうを食べろと
埼玉銘菓「十万石まんじゅう」。
昔から名前だけはしつこいくらい耳にしていたのに、食べたことがなかった地元の和菓子を購入してみました。
ついで買いした他のお菓子と一緒に、味の感想を書いてみたいと思います。
十万石まんじゅうとは?
十万石まんじゅうは埼玉の菓子メーカー「十万石ふくさや」で作られている、目玉商品的な和菓子です。
竹林に響く尺八の音……。
「風が語りかけます。うまい、うますぎる」
埼玉ローカル局のテレ玉ではこんなCMが、昔からしょっちゅう流れています。
埼玉の人間もそんなに熱心にテレ玉ばかりを見ているわけではないのですが、高校野球の県予選なんかは地元テレビでしか放映されませんからね。
その他にも80年代アニメや水曜どうでしょうの再放送など、絶妙なラインナップの合間を縫って私たちの心に忍び寄ってくるCMなんです。
そのため、十万石まんじゅうの名は県民の記憶に深く刻み込まれています。
十万石まんじゅうの価格・カロリー・賞味期限など
価格:1個110円(税込114円)
この値段が基本ですが、お店によっては安売りしているところもあるようです。
もちろん店頭では1つずつ買えます。
贈答用の箱詰めセットはちょっと高くなっています。(たぶん箱代)
賞味期限:5~6日
ガッチリした個包装ですが、保存料が使われてないので賞味期限は短めです。
5日ほどしかもたないことは売り場にも大きく書かれていました。
カロリー:不明
まんじゅうのサイズから120kcal前後だとは思いますが、どこにもカロリー表記がありませんでした。
メーカーのホームページにも記載なし。
その代わりにホームページではCMの動画ファイルをダウンロードできるようになっていました。(いらん)
十万石まんじゅうを食べてみた
こちらが「十万石まんじゅう」です。
密封タイプのしっかり包装で中にもセロファンが巻いてありました。
5センチちょっとの小ぶりな俵型のまんじゅうです。
表面にはアバウトな焼き印が押されています。
毎月10日は「十万石お菓子の日」で、まんじゅうに季節のお花の焼き印がつきます。
これは4月のお花のチューリップ。
普通バージョンと花バージョン、どちらでも好きな方を買えます。(値段は同じ)
うまい。うますぎはしないけどウマい。
皮は薄めでちょっとだけモッチリ感があります。
山芋を練り込んである薯蕷(じょうよ)まんじゅうってやつですね。
法事なんかで出てくる上品なあのお饅頭。
小麦粉だけで作ったような皮のボソボソした感じはまったくありません。
あんこを邪魔しない、あまり主張してこない食感です。
あんはなめらかなこし餡です。
かすかにこしきれていない部分があって手作りっぽいのがいいですね。
皮とともにサラリと溶ける口当たりの良いまんじゅうです。
しっかり甘さがありますが、ベタつきのない氷砂糖のようなスッキリした甘味です。
当たり前ですが日本茶に合いますね。
ふた口サイズですが十分に和の甘さを堪能できました。
CMでハードル上げすぎている気はしますが、美味しいです。
コンビニのレジ横に置いてあるものとは違って、上品な甘さのまんじゅうですね。
今はクリーム入りなど洋風に寄せた和菓子が多いので、和菓子本来のスッキリした味を求めている人には喜ばれそうです。
追記: 季節イベントバージョンもあり
季節イベントにちなんだ焼印の饅頭もありました。
これは端午の節句バージョン。
ひな祭りや母の日バージョンもあると思います。
味は変わらないんですけどね。
焼印はいろいろあるようで、変わったところだと「陸王」バージョンを確認しています。
ドラマの舞台になっている行田市が十万石饅頭が生まれた街だから。
欲しかったけど予約限定で手に入りませんでした。
その他のお菓子たち
■和風サブレあん小町
新作で店員さんに勧められたので購入。
1枚110円が3枚セットで300円(税別)でした。
賞味期限は10日ほど。
ベースはあんこ味で、サブレなのにしんなりしている変わった食感。
カントリーマアムをもっと柔らかくしたようなお菓子です。
バターが効いていて美味しいけど、薄いのでコスパはいまいち。
■丹波大納言きんつば
これも王道の和菓子ですね。
1個160円(税別)で賞味期限は2週間ほどありました。
もっちり生地に小豆の皮食感が残るつぶあんが閉じ込められています。
まんじゅうのあんこと比べると甘さはマイルドです。
■ほんのりカカオ仕立てしょこらまん
1個130円で賞味期限は2週間。
洋風の味も欲しくなって購入してみましたが、あまり洋風っぽくありませんでした。
ほっくりの白あんをカカオのほろ苦い皮で包んだまんじゅう。
悪くないけど十万石まんじゅうの方が柔らかで美味しいです。
■手焼きせんべい十万石ねぎみそ
普段はさほど惹かれないせんべいも、和菓子屋に並んでいると買いたくなるのはなぜでしょう?
1枚が70円(税別)でした。
せんべいに甘じょっぱいネギみその味が染み渡ってウマい。
固すぎないさっくりとした歯ざわりも好みです。
まとめ
まんじゅうは変に現代風にアレンジしていないので、和菓子のシャープな甘さを味わえます。
その他のお菓子も丁寧に作られていて、どれを選んでもハズレは少ない印象です。
安菓子ではありませんが、びっくりするほど高価でもないので手に取りやすいのではないでしょうか。
よくネタにされているCMのおかげで知名度は高いので、ちょっとした手土産には最適です。
十万石まんじゅうが買えるのは埼玉県内に点在する各店舗です。大宮のそごうや越谷のレイクタウンにもお店が入っています。
お店ではまんじゅうのストラップも売っているので、ウケ狙いの埼玉土産におひとついかがでしょうか?
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